「誓いの旅人たち」シリーズを描こうと思ったのは2011年のことです。

 

 

 

「風民の詩」でシリーズ4作目となりますが、このタイトルを描こうとしたのは、旅人であるケイやアキの旅人としての人生の部分を描いてみたかったからなんですね。しかし2018年の秋口から脚本執筆を開始し、どうにも物語が見えてはきませんでした。自然と浮かんでくるエピソードがあるのですけれど、それらのピースがどうもうまく繋がらなくて。ありきたりなストーリーや、キャラクターの在り方に、ずっと悩んできました。それこそ、白紙の原稿用紙を目の前に、丸一日腕組をして頭煮詰めるような感じで。本当に身動きが取れませんでした。この物語で何を言いたいんだろうな、とか。これを描く為にどうしてケイやアキでなければいけなかったんだろうな、とか。

 

そんな格闘が続く中、私生活や他の出展活動、入稿やコンペ等への時間を注ぎ、脚本発表の期間を一月遅らせつつも、今…なんとか仕上がった脚本を眺めておりますと、ちゃんちゃらおかしいなと思うことだとか、こみ上げるものだとか、やっぱり複雑なものだなとか…、感じることが多いですね。本当に分からないんです、書き始めは…物語が何処へどのように繋がって、最後どんな結末に向かうのか。物語に導かれるゴール地点というのが、本当に見えてこない。

 

けど、改めて原稿を眺めて、

ケイもアキも、支えるカーラやナイル、戸惑う皇帝やマーク、シシィ…。

誰もが今の自分だな、なんて。良い意味でも悪い意味でも。

 

歩いていきたいんでしょうね、これからもずっと。

旅人でいたいんだと思います。

何を見失っても、大勢に非難されても、せめて、死ぬ間際も自分は自分らしくありたいんだろうなって笑

 

今回の物語テーマ、一番の決め手って、多分親友なんですよね、やっぱり。

こんなのここに書いたら怒られそうなんですけど、自分の中ではかなり大事なポイントで…、書くぜごめんな;

実は今年、ある病気で親友が死ぬかもしれない状況に直面した時があって。大丈夫だったんですけど!!

「死んでも、互いに受け止められるよね?」みたいなことを言われた時に、頷いたはいいものの、それってほんとかな?って、あとから自問自答した日々があって。

多分、死は受け入れるんでしょうけど、やっぱりどこかもがく気がして。

嫌だったんですよね、死なれるのは。簡単に逝ってほしくなかったし、なんかもう、単純に自分が困ったし、嫌だったっていうか。苦しんでるのは親友なのに、勝手に「どうしよう、どうする?」が堂々巡りになっていて。

居なくなったら、多分、ポッカリ自分の中に穴でも空いた気分になるんじゃないのかなぁって。

涙は出ませんでした。泣きたい気持ちはあったんですけど、ここで泣いたら、何かを認めてしまう気がして、なんか嫌だったんですよね。死を受け入れる、じゃないですけど。冷たいと言われそうですけど、自分にはそれが心の中の足掻きだったかなって…。

どこを旅してたって、帰国を考えなくたっていいから、何処いたって一人でいたって、とりあえず元気でいてもらいたかったんですよね。親友とはね、会えなくたっていいんです。物理的に距離があったとしても、何年後に急に連絡取ったとしても、絶対バカみたいに面白おかしく話せてる自信があるくらいなもんで。

これをこんな風に書くことで、シナリオに織り込むことで、また再発に似たようなことが起こった場合、告白も出来なくさせるんじゃないかって思って、ずっと伏せてきてたけど。(これまた変なとこがよく似てるもんでね…気ぃ遣って隠してしまうんじゃなかろうかと)

 

風民は、特にこの記憶のあれこれがダイレクトにある感じに仕上がってます。

ケイやアキだけじゃなくて、カーラやナイル等。仲間と呼べる間柄には全て、実は共通させてる課題かもしれません。

 

どこを旅しても、どんな仲間と時を過ごしても、私が描こうとする「誓いの旅人たち」というタイトルが、常に「心の旅」であることに、変わりはありませんでした。

 

 

音声ドラマとしての「誓いの旅人たち」は、本作で一先ず終止符を打つつもりです。音声企画というもの自体、自分は一先ず企画者としての羽を休め、絵本や漫画等、原稿の方に集中していきたいという思いでおります。

 

私のことですから、一本終えればきっとまた、新たに一本作りたくなるんだと思うんです。しかし両立出来るほど自分は器用な人間ではありません。このシリーズが、音声作品ありきのものだとしても。けど、この一本で本当に終えてしまっては、次の一本は、きっと同じ仲間とは作ってはいけないんだろうなと、覚悟もしております。自分が休んでる間…つまり、原稿に集中している間、芝居から離れていく人、私生活が変わってしまう人も沢山いることでしょう。それは自分にはどうしようもないこと。

もしもまたいつか、もう一本!なんて思って集まるメンバーは、まるっきり新しいメンバーなのではないかなと思ってます。

 

くるかもしれない、新しい出会いを僅かに楽しみにしつつ、今のメンバーで作っていけるであろう最後の1本を、時間をかけてゆっくり、じっくりと作っていきたい思いでおります。

 

 

又、2020年のドラマ完結後…このシリーズは絵本・漫画として、沢山の旅物語を描いていくつもりです。

メンバーの声を本の中に織り込めたらいいなと。本を読んで頂く際は、耳に残る皆の声を思い出しつつ、楽しんで頂けたら幸いです。

 

今のメンバーで贈る最後の「誓いの旅人たち」シリーズ、是非お楽しみに下さい。

 

 

 

アキとしても、一先ずマイクを置くことになる来年。

最後くらい、コメントボイス録ってみてもいいのかな、と思いつつ。

最終的にどうしてるんでしょう笑

 

コメントボイスの分まで、物語に全て語らせられていたら、最高なのですけれどもね。

 

 

 

 

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